はじめに
私は中学2年生、14歳の3月からキャンパスノートに日記を書いていました。
当時の日記を読むと、書き始めた理由が書いてありました。
当時、学校から支給された「充実ノート」という、その日にあった出来事や感情を自由に書き込んで先生に提出しコメントを貰う、言わば先生との交換日記のような内容の物があったそうです。
それが中2の当時も継続してあったのかは記憶に無いのですが、どうやら日記を書き始める少し前にそれまでのノートを捨ててしまったそうで、それを酷く後悔したのがきっかけで日記を書き始めたそうです。
起きた出来事や、その時に抱いた感情を後から見直す事で、同じ失敗を繰り返さない、成長につなげる事が目的だったそうです。
自分の事ながら立派な志だと思います。続けて、その日記を継続することを辞めるなよ、とも書いてありました。
そこから、毎日書き続けるという事はありませんでしたが、初めの頃はほぼ毎日書いており、段々と頻度が減って間が空いてしまった期間もありますが、最後の日記は25歳の11月でした。
自分自身、何かを継続して積み重ねてきた事は無いと思っていましたが、こんな所に11年8ヵ月も続けていた事があったのだと驚きました。
では、日記を書き始めた理由である「同じ失敗を繰り返さない、成長につなげる」という点ではどうだっただろうか、というと…
失敗ばかりでした。失敗の選択を積み重ねたような人生でした。
25歳当時の私には、本当に何もなく、何者でもない空っぽの人間でした。
中学時代は成績優秀で生徒会にも入っており、高校もそれなりの進学校に進学したはずなのに、数年経ち、気が付けば虚無。
最後の方に書いてある日記を読んでみると、ほぼ病み日記でした。
10年前の自分が、10年後こんな現状になっているなんて全く想像もできなかっただろう、と書いてありました。
何をしてきたのか、何を残したのか。何もしていない、何もできていない。とも。
ただ、最後の日記には…
「自由は不自由。現在は過去の積み重ね、未来は現在の積み重ね。後悔している事があるのなら、今日が一番若い日、今日、今から始めればいい」
と書き残していました。
そこからまた数年が経ちました。
現在は、社会の一般的な人生のレールに軌道修正をする事ができ、いわゆるごくごく普通の社会生活を営んでいます。
普通に会社に行って仕事をし、役職を与えられ、部下を持つまでになり、普通に家庭を持ち、家族と生活をしています。
25歳の最後の日記以降、日々の出来事や感情を書き留める事はしませんでした。
その行為をするよりも人生の軌道修正に精一杯になっていたのでしょう。
そこから現在まで、失敗や後悔がなかったかと言えば、そこにもたくさんあったと思います。ただ、何もなかった頃の反動なのか、たくさんの出来事が次から次へと駆け抜けるように起きて、振り返る間もなく走ってきたのだと思います。
今になって、ふと日記の存在を思い出しクローゼットの奥から引っ張り出して、開いてみました。自分の残した文字を読み返してみると、懐かしい気持ちになる出来事や、恥ずかしさしか覚えない感情などがたくさん綴られていました。
同時に読み返してみて思ったのが、初めこそ稚拙な文章での日記でしたが、後に行くに連れて、文章の表現力がとても上手になっているなと。
自画自賛をするようで、これまた恥ずかしいのですが、現在の自分ではとても出てこないであろう心情を表す言葉のチョイスや言い回しが多々見受けられ、とても駄目だった時の自分であるはずなのに、ちょっと凄いなと感心してしまいました。
さすがに11年8ヵ月の継続は「何か」にはなっていたのかなと。
ただ、その培った文章力も語彙力も現在すっぽりと抜けてしまっている。唯一継続できた事を忘れて、活かせていないことに気が付きました。
そこで、また何かに自分の言葉を残していきたいという感情が芽生えました。
一時は、mixiなど日記に近い文章を投稿するSNSが流行っていた時期もありましたが、現在は写真が主なInstagramや文字数の限られたTwitterが主となるSNSです。
そこでは自分の書きたいものは残せない。じゃあ何が最適解かと考えた時に「ブログ」という選択肢に辿り着きました。
今現在、何が書きたい訳でもないし、当時よりもかなり文章力は落ちてしまっているとは思います。誰の目に触れたい訳でもないですが、もう一度、書き残すという作業をやってみようかな、と思い立ったわけです。
かなり以前からブログというものはあったわけで、キャンパスノートではなくブログに残す事をしていればよかったなとも後悔しますが、今日が一番若い日です。
思い立った今日この日から、始めて見ようと思います。
何を書くのか、どれくらいの更新頻度で更新するのか分かりませんが、色々試していけたらなと思います。
どうぞ、よろしくお願い致します。
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